2008刊
ベランダ農業におけるマナーと38種の野菜の育て方
永田農法は「肥料と水を極限まで抑えて、植物の野生の力を蘇らせる農法」であり、「断食農法」「スパルタ農法」とも言われています。「野菜を美味しくするためにはその野菜の『原産地』の環境を再現する」という考え方から、「ルーツ農法」とも呼ばれています。 引用元:「永田農法でつくるベランダ・屋上菜園」
本書は永田農法の考案者・永田照喜治の長女による著作。題名通り、永田農法を集合住宅のベランダに応用する場合の注意点について、38種の野菜の育て方と共に紹介している。その編集方針がまずはっきりと示されるのは冒頭。永田農法での作物の育て方を指南する前に、まず「ベランダで育てる場合の注意点」を事細かに掲げる。資材の重量や、水遣りや土埃についての周囲のお宅への配慮、防災上の留意点など、漏れなく的確であり、非常に好感が持てる。
その後も、余った種の保存方法(植木鉢栽培の場合、蒔く種の量が少ないので大抵余らせてしまう)や目的或いは陽当たり/風通し別などによるお薦め栽培作物例など、至れり尽くせりの内容で、ベランダでの植木鉢農業にはこの1冊があれば十分。さすがに原産地情報が細かい点も良い。カラー写真が少なく見た目の鮮やかさには欠けるが、内容面においては簡潔見事にまとめられた1冊。どちらかというと少しでもベランダでの植物栽培を試みたことのある人向け。強くお薦めしたい本。
目次
- はじめに
- 永田農法とは
第1章 環境
- ベランダの環境を知ろう
- 光について知ろう
- 熱対策をしよう
- 水遣りと乾燥対策
- 風の流れを観察しよう
第2章 資材
- 種と苗を選ぼう
- 野菜づくりは土づくり?
- 用土について
- 肥料について
- 道具を揃えよう
第3章 準備
- 栽培プランを立てよう
- 注意点と対策のおさらい
- 【年間計画を立てよう】栽培時期表
- 【年間計画を立てよう】作付け計画表
第4章 栽培
- 種まきのコツ
- ポットまきのコツ
- 苗の定植のコツ
- 種の特性
- トマト
- ナス
- オクラ
- ピーマン・パプリカ
- シシトウ・トウガラシ
- インゲン
- スナップエンドウ
- キュウリ
- ニガウリ
- ヘチマ
- ジャガイモ
- タマネギ
- ミニダイコン
- ミニニンジン
- 小カブ
- ミニキャベツ
- ミニハクサイ
- ブロッコリー・スティックセニョール
- カリフラワー
- ホウレンソウ
- シュンギク
- リーフレタス・サラダナ
- コマツナ
- ルッコラ
- ナスタチューム
- タイム
- コリアンダー
- バジル
- パセリ
- ミツバ
- ミント
- レモンバーム
- 葉ネギ
- シソ
- 終わりに
- 用語集
- わが家の作付け計画表
コラム
- 日向土のリサイクル
- トマトのクリスマスツリー
- 冬野菜栽培㊙テクニック
- ヘチマ水の採り方
- ヘチマタワシのつくり方
- エッセンス・オブ・ハーブス
- 病気・害虫対策
とれたて野菜のフレッシュ・レシピ
- トマトのアイスクリーム
- アロス・コン・ポヨ(ピーマン、パプリカ、コリアンダーペーストを使ったペルー風炊き込みご飯)
- インド風ナス・カレー
- オヨン・スープ(ヘチマのスープ)
- ゴーヤチャンプル
- ペルー風コロッケ パパ・レジェーナ
2008刊