脆美、柔媚、甘膩…何れも美味を表す言葉
美しい言葉の紡ぎ手による、全国津々浦々美味探索記。語彙の圧倒的豊かさ、挟まれる文学や史学など知識の深さに翻弄される一冊。全篇を飄々と貫くユーモアが頭抜けて魅力的(特にお蕎麦屋さんの件り)。味覚表現を磨きたい、美食ブロガー諸氏に是非お薦めしたい1冊。そして作家ご本人の健啖家ぶりもお見事。いろいろな意味で、圧巻。
本書目次
()内は掲載ページ数
- 6 序 石川淳
- 11 神戸の街で和漢洋食
- 25 長崎になほ存す幕末の味
- 41 信濃にはソバとサクラと
- 57 ヨコハマ 朝がゆ ホテルの洋食
- 73 岡山に西国一の鮨やあり
- 89 岐阜では鮎はオカズである
- 105 八十翁の京料理
- 119 伊賀と伊勢とは牛肉の国
- 135 利根の川風ウナギの匂ひ
- 151 九谷づくしで加賀料理
- 167 由緒正しい食ひ倒れ
- 183 神君以来の天ぷらの味
- 199 四国遍路はウドンで終る
- 215 裏日本随一のフランス料理
- 231 雪見としやれて長浜の鴨
- 245 春の築地の焼鳥丼
- 259 あとがき
- 262 わたしの表記法について
- 264 四十年前の食べ歩き 中公文庫版解説にかえて <対談>丸谷才一/竹内修司
本書に登場するお店
- 14 別館牡丹園(広東料理)
- 紹興酒、蟹肉魚翅<蟹肉入り鱶ひれスープ>、窩焼牛柳<中国ふうヒレのステーキ>、花椒炒鶏<サンシヨウをあしらったぴりりとした味の鶏料理>、豆鼓排骨<豚肉の骨付肋肉の中国納豆煮込み>、砂鍋豆腐<烏賊、海老、鶏、豆腐、葱の煮込み鍋>、生菜包肉崧<粗くひいたひき肉をレタスの葉に包んで食べる料理>、炒鮮奶<いためた鶏と海老をつぶし、その上に牛乳と卵白のまぜたものをかけ、つぶしたピーナッツをあしらったもので、揚げたビーフンを敷いたうえにのせて供する>
- 20 青辰(穴子ずし)
- 取材時火事の為休業中であったため言及のみ
- 21 魚亭うをじま(活魚料理)
- 鳴門鯛生けづくり、河豚づくり、鯛の潮汁、アラ煮
- 22 フロイントリーブ(洋菓子)
- アイスクリーム
- 22 麤皮(ビフテキ)
- マルティニ、スモークト・サーモン、ポルトガル産発泡性赤葡萄酒マテウス、冷たいコンソメスープ、フロイントリーブ製のパン、サーロインステーキキングサイズ)
- 27 富貴樓(卓袱料理)
- 御鰭<吸物>、地酒、剣菱、鯛と伊勢海老の刺身、𩺊の湯びき、紅さしの南蛮づけ、カリフラワーとカマボコ仕立てを海苔で巻いたもの、鰆の照焼に卵の黄身の鮨と酢ばすとを添えたもの、十六寸豆の蜜煮、たたき山芋に生うにをのせたもの、そぼろ仕立ての茶碗蒸し、煮物<袋鶏と肉ダンゴと白芋と塩むし鮑と青豆>、豚の角煮、吸物、梅椀<汁粉>
- 35 二見(茂木漁港/生簀料理)
- 海老生けづくり、吸物、真鯛生けづくり伊勢海老と鮑添え、ヒラス刺身
- 38 雲龍亭(一口ギョウザ)
- 焼酎、焼ギョウザ
- 42 越後屋本店(伊那市八幡町/馬肉料理)
- 地酒熱燗、バサシ、バスキ<馬のすき焼>、バカツ<馬のカツレツ>、馬のバター焼
- 49 女鳥羽そば(松本/蕎麦)
- 地酒ぬる燗、三重ねそば、せいろそば
- 53 鯛万(松本/フランス料理)
- 牛舌の塩づけ、シェリー、コンソメ、虹マスのホイル焼、ビーフ・シチュー、サドヤの赤葡萄酒、アサマベリーのアイスクリーム
- 54 スヰト(菓子)
- パン
- 59 太田なわのれん(横浜/牛鍋)
- お通し3種、酒、吸物、酢の物、ビール、牛肉の刺身、牛鍋味噌煮
- 64 スターライト・グリル(横浜山下町ホテルニューグランド/洋食:レストランは閉店)
- シェリー、前菜、蛤と野菜のポタージュ、舌平目と縛海老のチーズスフレソースかけグラタン、辛口白葡萄酒、野鴨のグリル
- 67 海南飯店(横浜中華街/中華料理)
- 老酒、豆鼓排骨<中国味噌と骨付バラ肉煮込み>、炒牛双眩<牛の胃袋いため>、干煎蝦碌<海老の中国風蒸し焼き>、蒜子炆大ゼン<ゼンは虫偏に善、鰻とニンニクの煮込み>、清蒸鮮魚<蒸し平目>、鹹蛋湯<塩卵と野菜のスープ>、豆腐炆魚<豆腐とイシモチの煮込み>、白切鶏<蒸し鳥>
- 69 安記(横浜中華街/中華粥)
- 牛のモツの粥
- 74 魚正(岡山/鮨)
- つきだし<穴子の稚魚の辛子味噌和え>、地酒お多美鶴、鯛の刺身、ベイカの塩ゆで、タコ、シヤコ、ママカリ、穴子、エンガハ、芽ねぎ、ママカリ、アミの塩辛、鰆
- 82 藤原(岡山番町/飲み屋)
- 濁り酒七福、黄ニラと豆腐の吸物、バラ鮨<ちらし鮨の一種>
- 84 金平(岡山倉敷駅前/焼き鳥)
- 地酒嘉美心、湯豆腐、雀やき、カシハ
- 86 魚正(2回目/鮨)
- つきだし<鮑の肝の生>、鮑の肝をゆでたもの、生き海老、卵焼、海老の頭の吸物、鯛の皮の握り、穴子、ベイカ、赤貝
- 91 なかたに(岐阜県日の出町/小料理屋)
- 鮎の赤煮、酔心、鮎の塩焼、鮎の田楽、アマゴの塩焼、鮎のフライ、小田の唐揚げ<食用蛙の唐揚げ>、刻み野菜
- 96 鳥孝(伝馬橋西口/鳥料理)
- 串<頸肉>、菊政宗、みぞれ<ゆがいた鳥肉に大根おろしをあしらった酢の物>、わさびあへ、水たき、鍬焼、キシメン
- 100 ゑびす本店(飛騨高山二元町/そば)
- 地酒山の光、ざる、おろしそば
- 101 角正(飛騨高山/精進料理)
- 吸物、胡桃豆腐、地酒久寿玉正宗、前菜<焼おかべ、琥珀くるみ、ぜんまい>、笹の子、揚げ豆腐、獅子とうがらし・南瓜の揚げもの、椎茸ずし、手打ちそば、新じやがの胡麻あへ、つまみ菜の胡桃あへ、青梅、黒豆、柏椀、漬物、御飯
- 106 南一(京都/京料理)
- 菊正、ずいきの白和へ、数の子、鯛の刺身、鮎の焼き物、間鴨の蒸しもの、キリンビール、ぐじの酒蒸し、鶉饅頭、御飯、塩昆布
- 111 鳥弥三(木屋町四条南/鳥料理)
- 鳥の肝の甘煮、白鷹、肝やき、鳥のおつくり、水たき
- 116 大市(下長者町千本西入ル/スッポン料理)
- スッポン鍋、白鹿、スッポンの雑炊
- 118 権兵衛(祇園/うどん)
- 狐ウドン甘いの、狐ウドン刻み
- 120 金谷(伊賀上野/牛肉<伊賀牛>)
- 地酒水月、牛肉バター焼、すき焼
- 126 わかや(田楽)
- 地酒翁、豆腐の田楽
- 129 志摩観光ホテル(三重県賢島/洋食)
- ドライ・シェリーサンデマン、的矢の生牡蠣、白葡萄酒グラーヴ、伊勢海老のクリーム・スープ、鮑のステーキ
- 131 牛銀本店(三重県松坂/牛肉<松坂牛>)
- 地酒高砂鶴、牛肉の刺身、網やき、すき焼
- 137 野田岩(東京/鰻料理)
- キリンビール、菊正宗、鰻の佃煮、肝焼、白焼、蒲焼
- 141 帝国ホテル フォンテンブロー(東京/洋食:レストランは閉店)
- ドライ・シェリーティオ・ペペ、エスカルゴのマッシュルーム添え、赤葡萄酒ロマネ・サン・ヴィヴァン1966年、海亀のポタージュ、小鴨の蒸焼、苺のパイ
- 144 玉久(東京渋谷/魚料理)
- 日本酒忠勇の特級、蕪と胡瓜の浅漬け、ブリの刺身、鱈の白子、いかの塩辛、柳かれひの焼物、げそ焼
- 148 藪(東京連雀町/蕎麦)
- 日本酒菊正、あひやき、天たね<海老のかきあげ>、わさび芋、せいろそば、鴨なんばん、天ぷらそば
- 153 大友樓(金沢/加賀料理)
- 地酒日栄、生口子、甘えびと梅貝と車鯛の散らし盛り、鴨の吸物、胡桃豆腐、口取り<ドゼウの蒲焼、ユベシ、百合の根、菜の花の辛子あへ、河豚の一塩>、鮒の煮びたし、鯛の唐蒸し、ズワイ蟹、じぶ煮、オニエ寿し<押しずし>、若竹の吸物、(抹茶、干柿の菓子)
- 158 太郎(金沢/鍋料理)
- 烏賊の白胡麻和へ、地酒福正宗、鍋<芹、白菜、カハハギ、筍、アンコウ、鱈、牡蠣、焼豆腐、生椎茸、鯛、大根、榎茸、フカシ、キビ餅、糸コンニヤク、銀杏>、雑炊
- 160 和田屋(石川鶴来/川魚山菜料理)
- 蕎麦むし萬頭、お茶、地酒萬歳楽、銭奈の白味噌あへ、五種盛<山芋のワサビ漬、笹寿司、アサツキぬた、ごりの佃煮、蕗の佃煮>、うぐひの洗ひ、熊の刺身、岩魚のこつ酒、ごりの吸物、岩魚の塩焼、山芋とろろ、じぶ煮、深山あげ<天ぷら。塩づけの山うど、蕗の薹、山芋の薄切り、ヌカゴ、胡桃、ゴリ>、狸汁、(なめこ雑炊)
- 164 高砂(金沢/おでん)
- スヂ
- 171 吉兆(大阪/和食)
- 日本酒大関<菖蒲酒>、八寸<八幡巻、川海老、菖蒲刀、卵カマボコ、焼酎に漬けた山桃、ウニの煮こごり>、煮物<胡麻豆腐と鮑、葛仕立て>、鯛と縞鰺の刺身、焼肉、粽仕立てのなれ鮨、アブラメの焼物、空豆と筍の煮物、鯛御飯、味噌椀、水ようかん
- 175 アラスカ(大阪/洋食)
- シャブリ1971年、ベイクド・ボウン・マロウ<牛の髄の焼物>、コンソメ、コルネ・ロッシーニ<牛ヒレの炭焼きフォアグラのせ>、サラダ<レタス、セロリ、ニンジン、オレンジ>、クレープ・アラスカ
- 176 菊屋(大阪高麗橋/和菓子)
- ほととぎす、薯蕷、きんとん、わらび餅
- 177 たこ梅(大阪道頓堀/おでん)
- 日本酒白鹿、さへづり<鯨の舌>、章魚、コンニヤク、ボーテン、飯蛸、青柳
- 178 民家(大阪角田町/板前割烹)
- 日本酒菊正、チシヤトウ、小芋、アハビ、トロロ、刺身<メイタ、アカヲ、鯛、アハビ、アハビの肝、タチイカ、鯛の昆布じめ、鯛の皮、アカヲの皮>、焼烏賊、鯛の頭の塩焼、干コノワタの烏賊はさみ粕漬け、なれ鮨<真鰺と穴子>、ハモの味噌汁
- 181 福喜鮨(大阪日本橋/鮨)
- 日本酒白雪、ハモの湯引き、刺身<鰹、ヒラメ縁側、赤貝のヒモ、鯛の白子、鯛、烏賊>、握り<スズキ、平目、シヤコ、湯がいた海老、生の海老、穴子、海老の頭を炙ったもの、卵焼>、鯛の潮、白瓜、鉄火、アハビの肝
- 185 丸梅(東京四谷/和食)
- 鯛の刺身、日本酒多聞、海老の吸物、野菜の胡麻味噌和へ<自家製味噌、サヤエンドウ、インゲン、アサツキ、ズイキ、タラノメ、ヤマブキ、キク>、アハビの煮物、湯葉、青柳と胡瓜とウドの酢のもの、鶉、御飯、胡瓜の漬物、インゲンの佃煮風、蜆汁、マロン・シャンティ丸梅ふう
- 189 四川飯店(東京赤坂/中華料理)
- マオタイ酒、彩鳳聯盆<大皿の前菜>、花籃双絲<中華そば作った籠の中にウナギ、鶏肉、ピーマン、タケノコなどをいためたものを入れたもの>、紅焼排翅<フカのヒレの姿煮>、樟茶烤鴨<鴨を蒸して揚げたもの>、海参鍋粑<おこげ料理>、ラオチュウ、干焼明蝦<エビの煮もの>、清湯肝膏<鳥の肝のスープ>、抜絲香蕉<バナナの水あめ煮>
- 192 文流(東京高田馬場/南欧料理)
- ポルトガルの赤葡萄酒ドム・ソルヴァーノ、豚の頭のサラミ、海の幸のサラダ、あたたかい野菜スープ、子牛と生ハムのソテー、イタリアの菊のお茶
- 194 はやし(東京日本橋室町/天ぷら)
- 穴子のしぐれ煮、海老の活き造り、海老の脚の炙り、天ぷら<アスパラガス、海老、椎茸、紋甲烏賊、鮎、オクラ、海老>、マタタビの酢漬け、天ぷら<穴子、カキアゲ、穴子>
- 200 おとと(高松市田町/和食)
- 地酒男山、栗のうま煮、アヂの一塩の干物、ハマチの味噌漬、鳴門ワカメ、アナゴの照り焼、アナゴの塩焼、章魚の天ぷら、入り子めし、ハモの吸物、刺身<サハラ、マナガツヲ、チヌ、アハビ、アハビの肝>、讃岐もろみ醤油、生の胡瓜、餡入り雑煮
- 205 新常盤(高松/割烹旅館)
- ビール、ウルカ、日本酒司牡丹、鯛とスズキの刺身、ハモの吸物、メバルの煮物、ヌタ<ヒラメとワケギとニンジン>、鯛の塩焼、カレヒの空揚げ、スズキの赤だし、漬物<タクアン、瓜、ハナラツキヨウ>
- 207 得月楼本店(高知/皿鉢料理)
- 鰹のたたき、尼鯛の姿ずし、トコブシ、エガニ、カマボコ、ウメイロ<鯛のやうな、シマアヂのやうな魚、バイ貝、栗の甘煮の空揚げとギンナンの空揚げ、イカの黄味やき、枝豆、イカの握りずし、マグロの握り、アナゴの握り、トマト、海藻、タデ、ウド>
- 209 タマテ(高知/小料理屋)
- ドロメ<生のちりめんじやこ>、ビール、鯨のたたき
- 211 長田うどん(高知琴平東吉野/讃岐うどん)
- うどん
- 212 八十八庵(高知大窪寺/讃岐うどん)
- 釜揚げうどん、団藏うどん
- 217 ル・ポットフー(山形県坂田/フランス料理)
- 日本酒秘藏初孫昭和41年製、そば粉クレープキャビア添え、ガサエビのマリエール、アカエヒの黒バターかけ、赤葡萄酒サドヤのシャトーブリアン、鴨のステーキ、雉のパテ、チョコレートのスフレ
- 219 相馬屋(山形県/和食)
- キリンビール、日本酒初孫、生のサザエと昆布、鱈汁、エゴ、鯛と平目の刺身、クチボソガレヒの焼物、アハビのヌタ、カラゲ<アカエヒの干物>と大根の煮物、ハタハタの田楽、ハタハタの白焼、ハタハタの塩焼、ハタハタの湯揚げ、むきそば<そばの実をむいて茹でたものにダシをかけたもの>
- 223 行形亭(新潟/和食)
- 地酒朝日山、烏賊の塩辛の石焼、菊のおひたし、蟹の甲羅仕立て、南蛮エビの刺身、雛の味噌漬けの揚物、鮭の白焼、鮭のスッポン煮、ノッペ汁、ヒズなます、タラバ蟹
- 225 鍋茶屋(新潟/和食)
- 地酒朝日山、前菜<ナメコ、甘酸っぱく漬けたワサビの芯、ギンナン、車エビ、卵の黄身の味噌づけ、昆布、塩引き鮭のヘギ>、カシハとナメコの吸物、鮭のセワタ、菊のおひたし、南蛮エビの刺身、鯛のあらひ、尼鯛のコモ塩、佐渡の鴨の酒煮、鮭の子の味噌づけ、南蛮エビの粕あへ、トトマメ<鮭の子>と鶏肉、鯛のカブト蒸し
- 227 瓢亭(新潟県庁裏/和食)
- 日本酒白鶴、八幡巻、アサツキの芯、栗、小エビ、チシヤ、草バウキの実、蟹の甲羅仕立て、南蛮エビの刺身、柳カレヒの干物を焼いたもの、霰ずし<鮭の卵をあしらった蒸しずし>、マイカの刺身
- 232 河繁(京都/和食)
- 日本酒菊正宗、生ウニ、ワケギと赤貝のヌタ、菜の花の吸物、刺身<鯛、イカ、鮪>、若竹の吸物、モロコの飴炊き、焼魚<マナガツヲを荒味噌に1日半漬けたもの>、スグキ
- 236 鳥新(京都長浜/和食)
- 刺身<寒鮒の子つき>、地酒竹生島、鳥鍋<鴨>、赤蕪の漬物、日本酒浜正宗
- 238 千花(京都/和食)
- 日本酒白鹿、なます、オコゼの真子の塩辛、湯葉、鯛の縦塩つくり、兎ずし<鯛のすし>、吸物、オコゼの薄づくり、鯛の中落ちの焼物、百合の根、焼鮪、鯛の皮の湯引き、南禅寺蒸し<カブと葛>、御飯
- 242 河久(京都/欧風料理)
- 弁当:湯葉のからあげ、ギンナン、モロコのからあげ、牛肉の串刺し、春巻き、カブ、トマト、貝柱のフライ、うづら、セロリにのせたイクラ、エビ、カボチャの煮物、オレンジ、キウリ、コブ、幕の内
- 246 レジャンス(東京六本木/フランス料理)
- シェリー、フランス赤葡萄酒ニュイ・サン・ジョルジュ1970年もの、子ビラメの温製ムース、ドンクのパン、コンソメ、子牛の腎臓の赤葡萄酒煮、林檎とキューイのコンポート
- 251 田原屋(東京神楽坂/洋食)、津つ井(東京赤坂/洋食)
- ビール、帆立貝津つ井風<パンのなかを刳り貫いて揚げたものに帆立貝のコキールが入つたもの>、ビーフシチュー、御飯
- 253 ストックホルム(東京六本木/スモーガスボード)
- シェリー、アクァヴィート、カールスベルグ・ビア、ロールモップ<鰊の酢漬けのピクルズ巻>、ストロミング<コハダに似た魚をフライにして酢、砂糖、タマネギ、粒コシヨウで味付けしたもの>、ウナギの燻製、炒り卵、鰊の酢漬け、鱈の卵を固めたパテ、鰊の酢じめパプリカソース/マスタードソース、罐詰の鰊、何かの煮こごり、鳥のレバーのパテ、マカロニサラダカレー味、ソーセージ、タン、豚の骨つき、ローストビーフ、カマンベールチーズ、パイナップル、パパイヤ、パンチ
- 257 ととや(東京築地/焼鳥
- ヱビスビール、鳥の煮こごり、鳥さし、焼鳥<平焼>、焼鳥丼、スープ、漬物<白菜、キャベツ、胡瓜、タクアン、奈良漬>、焼鳥弁当
- 265 カヌー(東京新宿/バー)
- 268 はやし(東京日本橋/天ぷら)
神戸の街で和漢洋食
長崎になほ存す幕末の味
信濃にはソバとサクラと
ヨコハマ 朝がゆ ホテルの洋食
岡山に西国一の鮨やあり
岐阜では鮎はオカズである
八十翁の京料理
伊賀と伊勢とは牛肉の国
利根の川風ウナギの匂ひ
九谷づくしで加賀料理
由緒正しい食ひ倒れ
神君以来の天ぷらの味
四国遍路はウドンで終る
裏日本随一のフランス料理
雪見としやれて長浜の鴨
春の築地の焼鳥丼
四十年前の食べ歩き 中公文庫版解説にかえて <対談>丸谷才一/竹内修司
本書に登場する文人墨客
()内は掲載ページ数
- 12 野坂昭如
- 14 陳舜臣
- 19 蘇東坡
- 30 吉村迂齋/頼山陽/福地苟庵
- 36 井上光晴
- 26 山本健吉
- 42 きだみのる
- 47、177 開高健
- 49 小林秀雄
- 53 唐木順三、辻邦生、北杜夫
- 58、154、158、164 五木寛之
- 74 吉行淳之介
- 75、185 石川淳
- 90 平野謙、篠田一士、小島信夫
- 102 ドナルド・キーン
- 106 山崎正和
- 112 辻静雄
- 136 蜀山人
- 137 芥川比呂志
- 145 福田蘭童、志賀直哉
- 146 鳥山宗成
- 147 新井白石、安岡章太郎、大江健三郎
- 152 中野重治
- 168 大江丸<俳人、飛脚問屋島屋主人>
- 171 辻静雄
- 185 北大路魯山人
- 192 原卓也(ロシア文学者)
- 194 古波藏保好
- 200 小川正隆(美術評論家)、流正之(彫刻家)
- 218 松尾芭蕉
- 222 瀬戸内晴美、綱淵謙錠、寺門静軒<儒学者>
- 223 巌谷小波
- 232 司馬遼太郎
- 242 谷崎松子(谷崎潤一郎夫人)
- 246 菅野昭正、清水徹、中村雄二郎(哲学者)、平島正郎、加賀乙彦
- 250 郡虎彦(劇作家)、山本鼎(画家)、島崎藤村
- 260 與謝野晶子
- 270 加藤周一
- 272 高松雄一(翻訳家)
- 275 古田晁(筑摩書房創業者)、鶴見俊輔